個人事業主 × 簿記3級 × FP3級のハチワレです。
今回はこんな質問にお答えします
どうして就職しないといけないんですか?
自分のやりたいことを追求するために、就職せずに自由に生きたいと考えている学生の方。
また、会社を辞めて自分の好きなことを始めてみようと思ってる社会人の方。
自分自身を信じて、自分の道を突き進むことは、もちろん大切です。
しかし、会社に所属しないことがどのような影響をもたらすのか、具体的に理解しておくことも重要です。
そこでこの記事では、職歴なしのハチワレが考える、就職しなければいけない5つの理由を紹介します。
お恥ずかしながら職歴なしです。
理由① 社会的信用
1つ目は、社会的信用。
会社員として働くと社会的信用を得られますが、これが日常生活ではかなり重要となってきます。
たとえば会社員でないと、クレジットカードをつくったり、物件を借りるのが難しくなります。
クレジットカードに関しては、最近はキャッシュレス化が進み、個人事業主でもつくりやすくなりましたが、物件に関してはまだまだ審査が通りにくく、希望の部屋を貸してもらえないことも多いです。
また、住宅ローンの審査には大きな影響を及ぼします。
将来的に家を買いたいと考えている場合は要検討です。
安定した収入を得ていない個人事業主は、ローンの審査のハードルがかなり高くなってしまいます。
車を買うときのローンや銀行の融資も同じく難しくなります。
理由② 賞与(ボーナス)
会社員の特権とも言える賞与(ボーナス)。
一般的には年2回支給されるのが通例となっていて、年間収入において大きな部分を占めることが多いです。
もちろん、ボーナスがない会社もありますが。
個人事業主となった場合、もちろん賞与はありません。
賞与があるとないでは、一年間で手に入る金額が大きく変わります。
ハチワレも、一度はボーナスもらってみたいです…。
理由③ 社会保障
つづいて社会保障。
会社員は、個人事業主と比較して社会保障が手厚いです。
健康保険
会社員は、保険料を会社と折半できる健康保険に加入します。
一方、個人事業主は国民健康保険に加入しますが、全額自己負担です。
そして、国民健康保険は健康保険と比べて保険料が高い、というのも特徴です。
つまり会社員は「健康保険に加入できる」というメリットがあります。
個人事業主のハチワレは毎年、国保の保険料に苦しめられています。
厚生年金
会社員は、国民年金に加えて厚生年金に加入します。
これによって、将来もらえる年金の金額が個人事業主よりも大きくなります。
もちろん会社員の場合、毎月支払う保険料も高くなりますが。
個人事業主の場合、国民年金のみに加入します。
将来もらえる年金の給付額はそれだけで生活できる金額ではなく、老後の資産のやりくりをより考えておかなければなりません。
健康診断
会社員は健康診断を受けることができます。
しかも、健康診断の費用は会社が支払ってくれます。
対して、個人事業主は自己判断。
健康診断を受ける場合は、自費で受けることになります。
その結果、個人事業主は病気の発見が遅れるかもしれません。
労災
仕事中に怪我をした際、会社員は労災によって治療費を支給してもらえます。
個人事業主の場合、すべて自己負担となります。
個人事業主でも労災加入できますが、保険料を自分で負担しなければいけません。
失業保険
会社員は仕事をやめた時、失業保険がもらえます。
退職理由や勤続年など、失業保険をもらうためには条件はありますが。
個人事業主の場合、もちろんそんなものはありません。
理由④ 退職金
そして、将来引退する時の退職金。
会社員として働くことで、会社を退職する際に退職金を受け取ることができます。
これは、老後の生活設計の大きな支えとなります。
個人事業主の場合、このような退職金はないうえに、年金の給付額も少ないため、老後の資産をどうにかやりくりしなければいけません。
将来は不安定です。
理由⑤ 人脈
5つ目の理由は、人脈です。
会社員として働くことで、さまざまな職種の人と出会い、より人脈を広げることができます。
個人事業主でも同様と言えますが、会社での仕事は規模が大きいことが多く、偶発的な人脈ができやすいです。
これが今後の仕事や生き方にとって、大きな価値となりえます。
知り合いが自分と似た境遇の人ばかりになるのが個人事業主の欠点かもしれません。
まとめ
以上が、職歴なしのハチワレが考える「就職しなければいけない5つの理由」でした。
- 社会的信用
- 賞与(ボーナス)
- 社会保障
- 退職金
- 人脈
理由を振り返ってみると、会社員がうらましいです…。
確かに、就職せずに自由に時間を使う選択肢も魅力的です。
しかしながら、会社に所属することで享受できる社会的メリットはかなり大きいです。
会社に所属するのが当たり前、という風にデザインされているのが現代の社会制度だと言えます。
もし就職せずにこれらのメリットを手放しても問題ないと考えられるなら、自分のやりたいことを追求してみるのも面白いのではないでしょうか。
一度じっくり考えてみることをおすすめします。