2025年12月15日から、楽天ギフトカードがリニューアルされて再開されます。
しかし、その内容をよく見ていると、なんと購入時に3%の手数料がかかる仕様に変更されることになりました。
ハチワレ今年最後のビッグニュース…。
これにより、これまでお得な方法として使われていた楽天ギフトカード→楽天キャッシュの高還元ルートが、事実上ほぼ崩壊してしまいます…。
とはいえ、このような改悪の時こそ、冷静になって対策を考えるのがベスト。
そこでこの記事では、今回の楽天ギフトカードの変更内容を整理し、対策方法を解説します。
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楽天ギフトカードの変更点


まずは、今回具体的にどんな変更があったのかを整理します。
楽天ギフトカードはリニューアルのため、先月11月中旬より販売が停止しました。
そして、2025年12月15日から、新仕様の楽天ギフトカードが順次販売開始されます。
新カードでは、券面額と受け取れる楽天キャッシュの金額が異なり、購入額から3%減額された金額しかチャージできなくなります。
| 券面額 | 受け取る楽天キャッシュ |
| 1,500円 | 1,455円分 |
| 3,000円 | 2,910円分 |
| 5,000円 | 4,850円分 |
| 10,000円 | 9,700円分 |
| 20,000円 | 19,400円分 |
| 30,000円 | 29,100円分 |
高還元ルートは実質無意味に?
楽天ギフトカードをお得に購入する「高還元ルート」には、たとえばこのような方法がありました。
- 特定のクレジットカード→JAL Payにチャージ(最大1.5%還元)
- JAL Pay→WAONにチャージ(0.5%還元)
- ミニストップでWAON決済で楽天ギフトカード購入(1.0%)
合計:3.0%還元
この方法では実質3.0%還元で楽天ギフトカードが購入できます。
さらに楽天ギフトカードからチャージした楽天キャッシュには次のような使い道があります。
- 楽天ペイの残高として利用(1.5%還元)
- 楽天証券の積立に利用(0.5%還元)
- 請求書払いに利用(0%)
チャージ時に3.0%還元が得られたうえに、これだけの使い道があります。
チャージ時のポイント還元率を合わせると、
- 街での支払いでは合計4.5%還元
- NISAなどの積立で3.5%還元
- 本来ポイント還元が得られない税金や公共料金の請求書払いに合計3.0%還元
このようなメリットが得られていました。
しかし、今回の変更では購入時に実質的な手数料として3.0%がかかるため、チャージ時に工夫してアップさせたポイント還元率が相殺されてゼロになってしまいます。
つまり、高還元ルートとしての利用価値はなくなってしまいました。



ここ数年愛用してきたルートなだけに哀しい気持ちです。
対策方法①|Androidに切り替える
それでは、どのような対策があるのでしょうか。
まず1つ目に思いつくのは、iPhoneからAndroidに切り替えるという対策法です。
上記で紹介した楽天ギフトカードを経由した高還元ルートにはApple Payが必要になるため、iPhoneユーザーにしか利用できませんでした。
Androidユーザーには、別のルートが存在しています。
- 特定のクレジットカードからJAL Payにチャージ(最大1.5%還元)
- JAL PayからANA Payにチャージ(0.5%還元)
- ANA Payから楽天Edyにチャージ(0.5%還元)
- 楽天Edyから楽天キャッシュにチャージ
合計:2.5%還元
Androidでは「おサイフケータイ」機能により、楽天Edyから楽天キャッシュにチャージできます。
この方法を使えば、楽天ギフトカードを経由せずに楽天キャッシュにチャージできるため、今回の変更では影響を受けません。



つまり今回の変更は、iPhoneユーザーにのみ関係します!
つまり、いまiPhoneを使っている方はAndroidに乗り換えることで、まだまだ楽天キャッシュをお得に使うことができます。
2台で1アカウントを使うのは推奨されていない
ここで思いつくのは、サブ端末としてAndroidを用意するという方法。
そうすれば、iPhoneからAndroidに機種変更することなく、従来どおり楽天キャッシュをお得に使えます。
しかし、同じアカウントで2台のスマホで楽天ペイアプリを使うのは、公式では推奨されていません。
筆者も以前、2台使いをしたくて問い合わせをしたのですが、基本的にはしないようにと言われました。
もしこのような使い方をするならば、不具合が発生するのは自己責任と言えます。
Androidをサブ端末として買うなら整備品もおすすめ
サブ端末としてAndroidを購入する時に気をつけたいのが、あまり古い端末にしないこと。
アプリが対応していない可能性があるからです。
Amazonの整備品を狙うか、楽天市場のセール時に購入すると良いでしょう。
対策方法②|メイン決済をau PAYに


とは言っても、ポイント目当てにスマホを替えるというのも、やり過ぎな気もしてきます。
そこで、他の方法を考えてみましょう。
楽天ペイの優位性がなくなった時、代わりに使えそうなのがau PAY。
au PAYでは、次の方法でポイント還元率アップが狙えます。
- 特定のクレジットカード→JAL Pay(最大1.5%還元)
- JAL Pay→au PAYにチャージ(0.5%還元)
合計:2.0%還元
このようにチャージしたau PAY残高は次の方法で利用できます。
- au PAYでの支払い(0.5%還元)
- 請求書払い(0%)
- 街での支払いで合計2.5%還元
- 請求書払いで合計2.0%還元
楽天ペイが使いにくくなった代わりとして、請求書払いでもポイントが得られるのが貴重です。
さらに、au PAYには残高をプリペイドカードとして使える「au PAY プリペイドカード」があります。
Apple Payにも登録可能でクレジットカードと同様に使えるので、au PAYが使えない場面でも支払いに使えるメリットがあります。
楽天ペイ以上に、使える機会は多いでしょう。


注意点|JAL Payの変更


ただし、JAL Payで近々変更があります。
2025年11月1日から、電子マネー・他社の決済アプリのチャージ時のポイント還元率が0.5%→0.1%還元に引き下げられる予定でした。
しかし、諸事情から現在延期されている状況です。
》参照:「JAL PayマイルUPプログラム」開始のお知らせ(延期)
現在はまだ0.5%還元でチャージ可能ですが、近々0.1%還元となってau PAYのルートでは、
- 街での決済:合計2.5%→2.1%
- 請求書払い:合計2.0%→1.6%
と変更になります。
JAL Payの変更については、こちらの記事を参考にしてください。


注意点|三井住友カードの変更


au PAYのポイント還元率を上げるために、JAL Payに高還元率でチャージできるクレジットカードが必要です。
JAL Payに最大1.5%還元でチャージできるクレジットカードは以下となります。
- 三井住友カード ゴールド(Mastercard)
- 通常0.5%還元
- 年間100万円利用で実質1.5%還元
- 年間100万円利用で翌年から年会費永年無料
- 2026年3/1からJAL Pay・au PAYチャージで0.5%還元に
- PayPayカード (JCB・Mastercard)
- 通常1.0%還元
- PayPayステップ達成で1.5%還元
- V NEOBANKデビット
- 通常1.5%還元
※ VISAブランドは手数料がかかるため、Mastercard・JCBのクレジットカードが必要です。
- PayPayカード ゴールド(JCB・Mastercard)
- 通常1.5%還元
- PayPayステップ達成で2.0%還元
- 年会費11,000円(税込)
※ PayPayカード ゴールドは年会費がかかるため、説明では省いて「最大1.5%還元」と説明しています。
この中で、三井住友カード ゴールド には近々変更があります。
三井住友カード ゴールド NL では年間100万円利用で10,000ポイントが付与され、通常ポイント還元率が0.5%から実質1.5%還元に跳ね上がります。
しかし、2026年3月1日から、JAL Payやau PAYのチャージが100万円利用の対象から外れ、通常分の0.5%還元しか得られなくなります。



こちらも突然の変更で、大きな話題になっています…。
対策方法③|メイン決済をSuicaに


街での支払いにau PAYよりもさらに高いポイント還元率を得られるのは、Suicaです。
Suicaには、ファミペイのPOSAカードに関するキャンペーンを利用すると、ポイント還元率が跳ね上がるルートがあるからです。
- 特定のクレジットカードからファミペイにチャージ(最大1.5%還元)
- ファミペイで「1と5と0が末尾につく日」にバニラVisaギフトカードを購入(2.0%)
- バニラVisaギフトカードからモバイルSuicaにチャージ
合計:3.5%還元


さらに、JRE POINT加盟店での支払いにSuicaを使うと、0.5%還元が得られます。
その場合、合計4.0%還元で支払いに使えます。



意外とお得なSuica!
Suicaをお得に使う方法は、こちらの記事を参考にしてください。


鍵となるのがJCBブランドのPayPayカード


Suicaにお得にチャージするのに必要なのが特定のクレジットカードです。
- PayPayカード(JCB)
- 通常1.0%還元
- PayPayステップ達成で1.5%還元
※ファミペイにチャージするためにはJCBブランドで発行する必要があります。
- PayPayカード ゴールド(JCB)
- 通常1.5%還元
- PayPayステップ達成で2.0%還元
- 年会費:11,000円(税込)
※ PayPayカード ゴールドは年会費がかかるため、説明では省いて「最大1.5%還元」と説明しています。
ファミペイではJCBブランドのクレジットカードからしかチャージできません。
さらに、1.0%還元以上のポイントを得られるカードも限られています。
この条件を達成できるのが、JCBブランドのPayPayカード。
さらにPayPayステップを達成することで、1.5%還元までアップできます。
また、このクレカは②で紹介したau PAYのチャージにも利用できるので、一石二鳥と言えるでしょう。



今回の諸々の変更で、かなり助かるクレカになりました!
注意点|月額のチャージ上限は4万円分
ファミペイでは、クレジットカードからのチャージの月の上限が2万円。
iPhoneユーザーの場合は、さらにApple Pay経由で2万円分をチャージできるので合計4万円。
やや少ないと感じる方も多いでしょう。
ファミペイのチャージ上限変更については、こちらの記事を参考にしてください。


注意点|Suicaのチャージ上限は2万円
Suicaは2万円までしかチャージできません。
そのため、毎日の支払いに使うためにはやや不便に感じるかもしれません。
また、チャージに使う「バニラVISAギフトカード」は最大で1枚1万円。
1万円分チャージするごとにモバイルSuicaのクレジットカード登録情報を変更しなければいけないので、少し面倒がかかります。



au PAYとSuicaを併用して使うのが現実的かもしれないですね。
まとめ|変更に応じて今後の準備を!
以上、楽天ギフトカードの変更内容と対策方法でした。
これまでかなりお得に使えてきた楽天ギフトカード→楽天キャッシュですが、今回の変更で使いづらくなってしまいました。
しかし、ここで諦めずによりお得な方法を考えていきましょう。
今回は次の方法を紹介しました。
- Androdに機種変更
- au PAYの利用
- Suicaの利用
また、今回の変更だけでなく、JAL Payの変更や三井住友カード ゴールドの変更にも気を配らなければいけません。



なんだか最近、ペイ活界隈に動きが多いです。
追記
ここまで見てくると、PayPayカード(JCB)の存在感が上がってきているように感じます。
お得に発行する方法はポイントサイトの利用。
ぜひ利用を検討してください!
PayPayカード発行でお得なポイントサイトは、こちらの記事を参考にしてください。





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